2004年08月21日

夏を感じさせる大林宣彦監督作品

20日は台風でTVアンテナが倒れてしまい、TVを見ることができなかった。
そこで、久々にビデオを見ることにした。

今回見たのは、大林宣彦監督作品の「HOUSE」である。
これは1977年の夏に劇場公開された映画で、大林宣彦監督にとっては初の商業映画。デビュー作なのだ。
このビデオは、少し前に妹が、CATVで特集していたものをビデオ録画して送ってくれたもので、DVDも発売されている。

ストーリーは、夏休みの合宿で古い屋敷へ遊びに行った7人の少女たちが、次々と食べられてしまう・・・というもの。
少女時代の池上季実子や大場久美子、神保美喜たちが出演している。
最初にこの映画を見たときの、印象の強烈だったこと!
ゴダイゴの曲が流れ、背景は東京駅にいたるまで書き割りで、非現実的な世界になっている。
ピアノに食べられる少女、頭上から襲い掛かってくる電灯の笠、布団に襲われる少女・・・。
こう書いていると、普通の「ホラー映画」にも見えてくるが、「HOUSE」は違う。独特の映像美と世界観がグロテスクな印象をなくし、所々に笑えるような楽しさがちりばめられているのだ。
ホラーファンタジー・・・というべきかもしれない。
「HOUSE」の中で流れている「HOUSEのテーマ」は素晴らしく綺麗で心に残る曲。
一度聴いたら忘れられない。

大林宣彦監督作品には、好きなものがいくつかある。
最も好きなのが、尾道三部作のひとつ「転校生」。
幼なじみの少年と少女の心が入れ替わってしまうストーリーである。尾美としのりと小林聡美が主演しており、心が男の子になってしまった小林聡美の演技が痛快だった。
そして、やはり尾道三部作の三作目である「さびしんぼう」。
尾美としのりが主人公である高校生、富田靖子が不思議な女の子と、主人公の憧れの少女の二役を演じており、何度見ても同じシーンで泣いてしまう初恋の物語だ。
この二作は、切なく、泣けてくるけれども爽やかさの残る映画である。
「異人たちとの夏」も好きだ。
主人公が、死んだはずの両親と再会し、同じマンションに住む女性と会うようになってから、何故か身体が衰弱していく・・・。
別れのシーンは胸にせまるものがあり、女性とのシーンではプッチーニの「私のお父さん」が効果的に流れている。

好きな大林映画、最後のひとつが、「HOUSE」である。
この映画には、切なさも泣けるシーンもない。
ありったけの作られた(わざと、いかにも作り物に見せている)映像美と、それに負けずに主張する音楽、大林映画独特の特撮シーンが、これでもかと繰り広げられて行く。
けれども、このポップな悪夢のような世界は、きっと、たぶん、この「HOUSE」という映画にしかない。

久々に観た「HOUSE」は、「夏」「夏休み」という雰囲気がいっぱい。
つい、何度か巻き戻しをして観てしまった。
細かい部分に小ネタがいっぱいちりばめられているので、それを探すのも面白かったりする。
ちなみに、7人の少女たちが訪れた屋敷の主の名は、「羽臼華麗(はうす・かれい)」というらしい・・・^_^;
posted by ウサゾウ at 18:13| Comment(4) | TrackBack(0) | ぴかぴかの日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ある時期から映画を観なくなって長いのですが
大林ワールドは私も好きです。
HOUSEは観ていないけれど 他は殆ど観てました♪
監督自身の優しさが映像に描写していいですよね^^。

尾道、、一度は尋ねたい場所です(^^)/
Posted by ryona at 2004年08月24日 02:36
尾道、行ってみたいですよね〜^^
懐かしくて優しい場所・・・に感じられます。
大林ワールドは独特の雰囲気があって、
その世界観に浸り切ることができると
しみじみとした感動が残るような気がします。
HOUSEは映像のびっくり箱という印象でした♪
Posted by ウサゾウ at 2004年08月24日 09:03
あの夏、HOUSEでおおいに盛り上がったよね。
わたしにとっても思い入れの深い作品です。

大林監督作品では「ふたり」が好きです。
それとともに、挿入歌の「草の想い」がお気に入り♪
あの久石譲さんの作曲で大林監督自ら歌っているんですよね〜。
もっとも作品中で歌っているのは監督ではありませんけど(笑)
Posted by あすか at 2004年08月26日 11:45
HOUSEは何度も見ましたが
あの独特の世界は今でも大好きです〜♪
「ふたり」は観ていないのですが、
大林監督作品では、いつも音楽がとても印象的に使われていますよね。
あ、この曲とても素敵でいいなあ・・・と
思うことが何度もあり、心に強く残っています^^
Posted by ウサゾウ at 2004年08月26日 15:21
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